ご訪問ありがとうございます。
このブログでは、
アートがどのように生活を豊かにするのか?
をご紹介しています。
今回は、アートの大切な要素の1つ、
色彩についての3回目です。
前回の記事
【色彩心理学】色が持つ効果と力をカラーセラピストが徹底解説
【色彩療法(カラーセラピー)】なぜ色で癒されるのか?その仕組みを解説
今回は原色について解説します。
色には原色と呼ばれる
混合することであらゆる種類の色を生み出せる、
互いに独立な色があります。
前回の記事では
いろいろな色の持つ影響や心理効果を
解説しましたが、
この原色が私たちに与えるといわれる
傾向や心理効果からも
自分自身についての様々なことが
わかります。
Contents
3原色とは
![](https://arthealing.jp/wp-content/uploads/2021/01/primary-colors-734191_1280-300x199.jpg)
原色については、
いろいろな見方や考え方があります。
まず、3原色とは何か?を
使われる用途などによる
違い別に紹介します。
光の3原色(加法混色)
![](https://arthealing.jp/wp-content/uploads/2021/01/1512373-300x287.jpg)
様々な色の発光体を組み合わせて
色を見せているものは、
加法混色を使用して色を作っています。
この場合に使われる原色は
赤 (Red) ・緑 (Green) ・青 (Blue) の三色です。
これら3つを全て混ぜると
白色の光に近づいていくことから、
光の3原色と呼ばれています。
■ 赤(波長: 625 – 740 nm)
■ 緑(波長: 500 – 560 nm)
■ 青(波長: 445 – 485 nm)
テレビやパソコンような
ディスプレイはこの三原色を使っています。
RGB色相環↓
赤・緑・青を等間隔に置き、
さらに二次色のシアン・マゼンタ・イエローを
等間隔に置きます。
色の3原色(減法混色)
![](https://arthealing.jp/wp-content/uploads/2021/01/1512372-300x287.jpg)
色を表現するとき、
色や光を反射して色を見せているものは、
減法混色を使用して色を作っています。
この場合に使われる原色は
シアン・マゼンタ・イエローの三色です。
これら3つを全て混ぜると
黒に近づいていきます。
絵の具や塗料など、
物体の表面を特定の色にするために
元の光を遮る形で色を作るときに
この3原色が使われ、
色の3原色と呼ばれています。
■ シアン(水色に近い青緑)
■ マゼンタ(赤紫)
■ イエロー(黄色)
CMYK色相環↓
原色のうち、シアンとマゼンタは
それぞれ「青」と「赤」とも
呼ばれることがあります。
伝統的な減法混色
![](https://arthealing.jp/wp-content/uploads/2021/01/art-1478831_1280-300x200.jpg)
17世紀後半に
ニュートンがプリズムにより
太陽光を分光させて
スペクトルを取り出す実験を行いました。
これを受けて、
18世紀の色彩理論の専門家たちは
赤・黄・青を3原色と考えました。
これらは基本的な感覚の性質とされ、
すべての物理的な色についての感覚や、
顔料や染料の物理的な混合の中には、
この3色が混ざっていると考えられました。
画家たちは長年、
パレットの上に3つ以上の「原色」の
絵具を置いて色を混ぜていました。
例えば、赤、黄、青、そして緑が
「四つの原色」とされ、
この四色は現在でも
心理的な原色として認知されており、
赤、黄、青が3つの
心理的な原色として挙げられます。
この伝統が
今でも根強く残っており、
学校の絵画の授業でも
赤、黄、青が3原色と習ったことを
覚えている方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか?
かつて使われていた、
標準的なRYB色相環↓
赤・黄・青を等間隔に置き、
さらに二次色である紫・橙・緑を
等間隔に置いています。
3原色の心理的傾向
![](https://arthealing.jp/wp-content/uploads/2021/01/art-2549168_1280-300x200.jpg)
色彩心理を考えるとき、
ここでは伝統的な3原色の
赤、黄、青を原色として話を進めます。
気になる色は、
その時の状態を表し、また
自分を癒したり力を与えてくれるものでもあります。
前回の記事も参考に
【色彩心理学】色が持つ効果と力をカラーセラピストが徹底解説
【色彩療法(カラーセラピー)】なぜ色で癒されるのか?その仕組みを解説
そして色には
そのエネルギーの過不足など、
バランスが取れているときと
そうでないときがあります。
このバランスは
いつも一定でなく
振り子のように揺れていますが、
いまの自分がどんな状態なのか?
向き合ってみると、
自分についての
新しい発見があるかもしれません。
3原色~赤(レッド)の傾向~
![](https://arthealing.jp/wp-content/uploads/2021/01/rose-4825575_1280-300x199.jpg)
赤(レッド)は最もエネルギーのある色で
意識が外へ向かうため、
嫌う傾向(NOという傾向)
押しやる傾向を表すといわれます。
赤のエネルギーが
バランスが取れていないときには
自分が持っているものにNOをいう性質から
嫌悪感があらゆるものを押しやり、
孤独感を感じるでしょう。
こんな時は、
不平ばかり言って
正しい努力を怠っていないか?
エネルギーを正しく使えているのか?
効率の良いやり方について
考える必要があります。
赤のエネルギーが
バランスが取れているときには、
反発心は行動へと変わり
行動力が増し、
あらゆることを成し遂げる強さがあるでしょう。
3原色~青(ブルー)の傾向~
![](https://arthealing.jp/wp-content/uploads/2021/01/rose-165819_1280-300x199.jpg)
青(ブルー)のエネルギーは内向的で
欲しがる傾向(YESという傾向)や
しがみつく傾向を表すといわれます。
青のエネルギーが
バランスが取れていないときには
ありとあらゆるものが欲しくなり、
必要以上に手に入れようとするでしょう。
こんな時は、
あれこれと取り入れすぎているので
自分にとって本当に必要なものな何か?
取捨選択することが必要です。
青のエネルギーが
バランスが取れているときには、
自分に必要なものは、
全てすでに持っていることを信頼し
執着を手放すことができます。
3原色~黄(イエロー)の傾向~
![](https://arthealing.jp/wp-content/uploads/2021/01/tulip-4036888_1280-300x200.jpg)
黄(イエロー)は
混乱する傾向を表し、
押しやるべきか?
欲しがるべきか?
わからず、
混乱している状態といわれます。
黄のエネルギーが
バランスが取れていないときには
どうしたらよいのかわからず
混乱し、迷い、
身動きが取れなくなります。
こんな時は、
欲しがっているのか?(青の傾向)
拒絶しているのか?(赤の傾向)
自分自身に意識を向け
明確にすることが必要です。
黄のエネルギーが
バランスが取れているときには、
何に対してNOで、
何に対してYESなのかが判別でき、
柔軟さがあり、
ものごとの変化をスムーズに
受け入れることができます。
3原色と仏教哲学での3つの傾向
仏教では、
人生の苦しみは3つしかないといわれます。
それは、
1、持っていないものを欲しがる→青との関連
2、欲しくないものを持っている→赤との関連
3、何が欲しいのかわからず、
欲しいのか、ほしくないのか、判別できない
→黄との関連
どうでしょうか?
人生の苦しみが
3つのパターンのどれかに当てはまる、なんて
少し大げさかもしれませんが
なにか悩んでいることがあるとき、
この考え方は
大きなヒントになるかもしれません。
3原色の混合で色を作る
それでは、
この3つの色以外の色が気になるとします。
その場合の心理的傾向は
どうでしょうか?
その場合、
赤、黄、青の割合で考えます。
例えば、、、
■ 緑1→■青0.5+■黄0.5
■紫1→■青0.5+■赤0.5
■橙1→■赤0.5+■黄0.5
■ターコイズ3→■青2+■黄1
■マゼンタ3→■赤2+■青1
3つの傾向がどんな割合で自分の中にあるのか?
参考になると思います。
割合がわからないときには
なんとなく
青みが気になる、や
赤みが気になる
といった、ざっくりな感覚でもOKです。
答えは自分の中にありますから
自分の感覚が、あなたにとっての答えです。
3原色で絵を描く
![](https://arthealing.jp/wp-content/uploads/2021/01/paper-3204064_1280-300x174.jpg)
学校の美術で習ったように、
絵を描くときには
赤、黄、青の3色を混色することで
幅広い色合いを表見することができます。
絵を描きながら
今日はブルー系やグリーン系が気になるな、
ブルー(青)が多いから
最近、必要以上に買いだめしたりして、
取り込みすぎているかもな、という風に
3原色の割合を意識したり、
その心理や傾向に思いをはせてみるのも
面白いと思います。
最後に、、、
赤、黄、青のシンプルな絵の具で
素敵な色彩の絵を描く
水彩画家の春崎陽子さんの動画を載せます♪
目の保養に、ぜひご覧ください。
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