ご訪問ありがとうございます。
このブログでは、
アートがどのように生活を豊かにするのか?
をご紹介しています。
今回は、アートの大切な要素の1つ、
色彩についての3回目です。
前回の記事
【色彩心理学】色が持つ効果と力をカラーセラピストが徹底解説
【色彩療法(カラーセラピー)】なぜ色で癒されるのか?その仕組みを解説
今回は原色について解説します。
色には原色と呼ばれる
混合することであらゆる種類の色を生み出せる、
互いに独立な色があります。
前回の記事では
いろいろな色の持つ影響や心理効果を
解説しましたが、
この原色が私たちに与えるといわれる
傾向や心理効果からも
自分自身についての様々なことが
わかります。
Contents
3原色とは
原色については、
いろいろな見方や考え方があります。
まず、3原色とは何か?を
使われる用途などによる
違い別に紹介します。
光の3原色(加法混色)
様々な色の発光体を組み合わせて
色を見せているものは、
加法混色を使用して色を作っています。
この場合に使われる原色は
赤 (Red) ・緑 (Green) ・青 (Blue) の三色です。
これら3つを全て混ぜると
白色の光に近づいていくことから、
光の3原色と呼ばれています。
■ 赤(波長: 625 – 740 nm)
■ 緑(波長: 500 – 560 nm)
■ 青(波長: 445 – 485 nm)
テレビやパソコンような
ディスプレイはこの三原色を使っています。
RGB色相環↓
赤・緑・青を等間隔に置き、
さらに二次色のシアン・マゼンタ・イエローを
等間隔に置きます。
色の3原色(減法混色)
色を表現するとき、
色や光を反射して色を見せているものは、
減法混色を使用して色を作っています。
この場合に使われる原色は
シアン・マゼンタ・イエローの三色です。
これら3つを全て混ぜると
黒に近づいていきます。
絵の具や塗料など、
物体の表面を特定の色にするために
元の光を遮る形で色を作るときに
この3原色が使われ、
色の3原色と呼ばれています。
■ シアン(水色に近い青緑)
■ マゼンタ(赤紫)
■ イエロー(黄色)
CMYK色相環↓
原色のうち、シアンとマゼンタは
それぞれ「青」と「赤」とも
呼ばれることがあります。
伝統的な減法混色
17世紀後半に
ニュートンがプリズムにより
太陽光を分光させて
スペクトルを取り出す実験を行いました。
これを受けて、
18世紀の色彩理論の専門家たちは
赤・黄・青を3原色と考えました。
これらは基本的な感覚の性質とされ、
すべての物理的な色についての感覚や、
顔料や染料の物理的な混合の中には、
この3色が混ざっていると考えられました。
画家たちは長年、
パレットの上に3つ以上の「原色」の
絵具を置いて色を混ぜていました。
例えば、赤、黄、青、そして緑が
「四つの原色」とされ、
この四色は現在でも
心理的な原色として認知されており、
赤、黄、青が3つの
心理的な原色として挙げられます。
この伝統が
今でも根強く残っており、
学校の絵画の授業でも
赤、黄、青が3原色と習ったことを
覚えている方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか?
かつて使われていた、
標準的なRYB色相環↓
赤・黄・青を等間隔に置き、
さらに二次色である紫・橙・緑を
等間隔に置いています。
3原色の心理的傾向
色彩心理を考えるとき、
ここでは伝統的な3原色の
赤、黄、青を原色として話を進めます。
気になる色は、
その時の状態を表し、また
自分を癒したり力を与えてくれるものでもあります。
前回の記事も参考に
【色彩心理学】色が持つ効果と力をカラーセラピストが徹底解説
【色彩療法(カラーセラピー)】なぜ色で癒されるのか?その仕組みを解説
そして色には
そのエネルギーの過不足など、
バランスが取れているときと
そうでないときがあります。
このバランスは
いつも一定でなく
振り子のように揺れていますが、
いまの自分がどんな状態なのか?
向き合ってみると、
自分についての
新しい発見があるかもしれません。
3原色~赤(レッド)の傾向~
赤(レッド)は最もエネルギーのある色で
意識が外へ向かうため、
嫌う傾向(NOという傾向)
押しやる傾向を表すといわれます。
赤のエネルギーが
バランスが取れていないときには
自分が持っているものにNOをいう性質から
嫌悪感があらゆるものを押しやり、
孤独感を感じるでしょう。
こんな時は、
不平ばかり言って
正しい努力を怠っていないか?
エネルギーを正しく使えているのか?
効率の良いやり方について
考える必要があります。
赤のエネルギーが
バランスが取れているときには、
反発心は行動へと変わり
行動力が増し、
あらゆることを成し遂げる強さがあるでしょう。
3原色~青(ブルー)の傾向~
青(ブルー)のエネルギーは内向的で
欲しがる傾向(YESという傾向)や
しがみつく傾向を表すといわれます。
青のエネルギーが
バランスが取れていないときには
ありとあらゆるものが欲しくなり、
必要以上に手に入れようとするでしょう。
こんな時は、
あれこれと取り入れすぎているので
自分にとって本当に必要なものな何か?
取捨選択することが必要です。
青のエネルギーが
バランスが取れているときには、
自分に必要なものは、
全てすでに持っていることを信頼し
執着を手放すことができます。
3原色~黄(イエロー)の傾向~
黄(イエロー)は
混乱する傾向を表し、
押しやるべきか?
欲しがるべきか?
わからず、
混乱している状態といわれます。
黄のエネルギーが
バランスが取れていないときには
どうしたらよいのかわからず
混乱し、迷い、
身動きが取れなくなります。
こんな時は、
欲しがっているのか?(青の傾向)
拒絶しているのか?(赤の傾向)
自分自身に意識を向け
明確にすることが必要です。
黄のエネルギーが
バランスが取れているときには、
何に対してNOで、
何に対してYESなのかが判別でき、
柔軟さがあり、
ものごとの変化をスムーズに
受け入れることができます。
3原色と仏教哲学での3つの傾向
仏教では、
人生の苦しみは3つしかないといわれます。
それは、
1、持っていないものを欲しがる→青との関連
2、欲しくないものを持っている→赤との関連
3、何が欲しいのかわからず、
欲しいのか、ほしくないのか、判別できない
→黄との関連
どうでしょうか?
人生の苦しみが
3つのパターンのどれかに当てはまる、なんて
少し大げさかもしれませんが
なにか悩んでいることがあるとき、
この考え方は
大きなヒントになるかもしれません。
3原色の混合で色を作る
それでは、
この3つの色以外の色が気になるとします。
その場合の心理的傾向は
どうでしょうか?
その場合、
赤、黄、青の割合で考えます。
例えば、、、
■ 緑1→■青0.5+■黄0.5
■紫1→■青0.5+■赤0.5
■橙1→■赤0.5+■黄0.5
■ターコイズ3→■青2+■黄1
■マゼンタ3→■赤2+■青1
3つの傾向がどんな割合で自分の中にあるのか?
参考になると思います。
割合がわからないときには
なんとなく
青みが気になる、や
赤みが気になる
といった、ざっくりな感覚でもOKです。
答えは自分の中にありますから
自分の感覚が、あなたにとっての答えです。
3原色で絵を描く
学校の美術で習ったように、
絵を描くときには
赤、黄、青の3色を混色することで
幅広い色合いを表見することができます。
絵を描きながら
今日はブルー系やグリーン系が気になるな、
ブルー(青)が多いから
最近、必要以上に買いだめしたりして、
取り込みすぎているかもな、という風に
3原色の割合を意識したり、
その心理や傾向に思いをはせてみるのも
面白いと思います。
最後に、、、
赤、黄、青のシンプルな絵の具で
素敵な色彩の絵を描く
水彩画家の春崎陽子さんの動画を載せます♪
目の保養に、ぜひご覧ください。
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